郵便局を通じて手紙やハガキを送った際に、毎回必ず付けられる「消印」。
最近は友人間などの祝い事や見舞いなどをメールやSNSのやり取りで済ます事も珍しく無いため、消印の意味がよくわからない人は急増していると聞きます。
確かに環境によっては普段関わるようなものではありません。
しかし、重要な手続きで郵送が必要になることはまだまだ多いので、消印の意味については必ず知っておかなければなりません。
特に大切な書類や入学願書を郵送で送る時、消印の正しい意味を理解していないと、人生に関わるような一大事になる可能性も0ではありません。
「手紙やハガキの消印って何?」
「いつ付くの?付ける意味はあるの?」
「当日有効消印とかどういう意味?」
今回は郵便の消印とは何なのか?どういう効果があるのか?徹底解説していきます。
消印とは使用済みを証明するサイン
消印とは要するに、すでに使用済みである切手やハガキに付けられるマークです。
あなたの手元に手紙が届けられた時によく見ると、○年○月○日○○郵便局取集といったハンコが押されているはずです。それ消印です。
冒頭にも貼りましたが、私の手元にちょうど消印がついたハガキがあったので載せておきます。
消印が付けられたものは効力が無くなり、再利用はできません。不正で使いまわされることを防ぐための証明とも言えます。
当日消印有効とは何か?
資格試験や入試の願書を提出する際に見かける「当日消印有効」。
これはどういうものかというと、その日の受付印があれば有効ですよという意味です。
○日当日消印有効となっていれば、○日に郵便局から発送してもらえば有効な書類として扱われます。
例えば、6月1日当日消印有効だった場合、6月1日に郵便局に届けて消印を押してもらえば、少し遅れて6月5日に送り先へ到着しても問題なく受理してもらえます。
なお、当日消印有効とは反対に「○日必着」という期限になっている場合があります。
この場合はその日までに郵送物が届いていなければならないので、当日消印有効とごっちゃにしないよう注意してください。
当日有効消印を確実に付けるなら郵便局へ持ち込む
「今日が当日有効消印の期限だから急いで出さなきゃ!」
大事な願書なんかは余裕を持って出すのがベストですが、色々な事情で当日ギリギリになってしまうこともあると思います。
そのギリギリに出しても大丈夫なのが当日有効消印の魅力ですが、この時に手違いがあると当日有効消印を押してもらえなくなります。
具体的には、ポストに投函した場合にその日の集荷時間が過ぎていて回収してもらえなかったケースです。
ポストから回収されず郵便局に届かなければ当然当日消印は付かず、明日以降の消印となってしまいます。
大学入試の場合は入学願書などが無効になるという、その後の人生が左右されるような取り返しの付かない事態に発展する可能性もあります。
これの対策としては、郵便局に直接持ち込んで窓口で手続きすることです。これで確実に当日有効消印を付けてもらえます。
もっとも入学願書は大抵は「書留郵便」で送ることになり、その手続きは郵便局窓口で行うので、意識せずとも当日の消印が付くことになります。
当日有効消印を意識する必要があるのは、キャンペーンやカタログの懸賞などへ応募する時でしょう。
これらは当日消印有効と設定されていることが多いので、当日の消印を付けて送りたいなら、必ず郵便局へ持ち込んで手続きしてもらいましょう。
郵便局で手続きするなら土日祝日や営業時間に注意!
当日有効消印を付けるなら郵便局へ!と書きましたが、営業時間は郵便局によってまったく違う点には注意してください。
早ければ15時には窓口が閉まるところもあります。
郵便局の中には日付変更直前まで営業する「ゆうゆう窓口」が開いていることもあるので、そこで当日有効消印を付けてもらいましょう。
ただ一言、「当日消印でお願いします」と言えば、目の前で押してもらえるので安心できます。
ちなみに、深夜前の23時59分でも当日有効消印となるので、ギリギリでも付けてもらえるチャンスはあります。
しかし、深夜の窓口は混雑している時もあります。
私が以前に関東のある郵便局の窓口に22時に立ち寄った時は、たった1つしか窓口が無い上に、何人か並んでいたので待たされました。
直前よりも少しだけ余裕を持って行くことをオススメします。
最寄の郵便局とその営業時間は以下の公式サイトから簡単に検索できます。
基本的にポストは開けてもらえない
「当日有効消印を付けたいのに間違って投函しちゃった!」
「今日は集める人が来ないけど、なんとか回収したい!」
すでに取集時間を過ぎているのに、当日有効消印を付けたい郵便物を誤って投函した場合、郵便局にお願いすればポストから取り出してもらえるのか?
実は私も当日消印を押してもらうためではありませんが、別件でポストに入れた物を取り出して欲しいとお願いしたことがあります。
電話で頼めばすぐに開けてもらえると思いきや、
と、突っぱねられたことがあります。
一度ポストに投函してしまい、かつその日の取集時間を過ぎている場合、その日のうちに投函した郵便物を取り戻すのは難しいみたいです。
もし万が一、当日有効消印を付けたいものを入れてしまった時は、ダメ元で郵便局に電話してみましょう。
そのポストの中身が届けられる郵便局は、ポストのどこかに書いてあるはずです。
・確実に当日有効消印を付けたいなら郵便局へ
・ポストに投函するなら当日最後の取集時間まで
消印・当日有効消印についてまとめ!
一度消印を付けられてしまったものは効力を失い、二度と使うことはできません。不正利用防止のための措置です。
また、当日有効消印はポストへ投函するよりも郵便局まで直に持って行くのが確実です。
当日中であれば何時何分の消印でも構わないので、深夜営業の窓口を頼るのも1つの手です。
とはいえ、緊急で当日に消印が欲しい場合は、なるべく午前~夕方までに郵便局へ持ち込むようにしましょう。
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